ガツガツして稼ぐのが経営者の本質
ガツガツして稼ぐのが経営者の本質
経営者がガツガツして稼ぐのは当たり前と受け入れ、稼いでいるか、稼いでしないかについても、あくまで自分の判断基準で決めましょう。
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
経営者であれば、誰しも「稼ぎたい」と思うもの。
一方で、「あの社長、ガツガツしているよね」とか、「あそこの会社、がめついなぁ」とは、思われたくないのではないでしょうか。
この点、本当にガツガツしているかどうかは別にして、ガツガツしているとかがめついと思うのは、第三者です。
このため、いくらこちらが「自分は全然ガツガツしてません」と主張しても、お客さんや取引先が「あんたのところはガツガツしているよ」と口にすること自体は防ぎようがありません。
一方で、誰からもガツガツしていると言われていないのに、「自分はガツガツしていると思われているのでは?」と考えることがあります。
そして、このモードになると、ガツガツしていると思われたくないという気持ちが強くなって、稼ぐという行動を止めてしまうことになります。
また、稼いでいるか、稼いでいないかで言うと、年商1,000万円の会社と年商10億円の会社を比べると、後者の方が稼いでいる会社と考えるのが一般的です。
しかし、年商10億円の会社の社長は、年商100億円の会社を見て、「ウチはまだまだ稼いでいない」と感じているかもしれません。
稼いでいる、稼いでいないの場合は、売上や利益、年収といった数字で測れる指標があります。
このため、数字の大きい方がより稼いでいると定義することはできます。
けれども、それはあくまで相対的な評価。
年商1,000万円でも「俺は稼いでいる!」と思うのは本人の自由ですし、年商100億円の会社の社長が「ウチはまだまだ稼いでいない」と感じるのは、本人の勝手です。
つまり、稼いでいるか、稼いでいないかということも、突き詰めていくと、本人が自社の売上や利益を見てどう思うかにかかっています。
以上まとめると、
- ガツガツしていると思われるかどうかは自分ではコントロールできない
- 稼いでいるかどうかは、自分の捉え方で決まる
ということです。
理想を言えば、
A:ガツガツしていると思われずに、しっかり稼いでいる
のが一番であり、
D:ガツガツしていると思われているが、稼いでいない
のが、もっとも避けたいところです。
また、
B:ガツガツしていると思われているが、稼いでいる
状況の場合、自分が「稼いでいる」と自覚していれば、あまり問題は生じないかもしれません。
しかし、自分よりもっと稼いでいる人比べた時に
D:ガツガツしていると思われているが、稼いでいない
という状況に陥る危険性があります。
そして、
C:ガツガツしていると思われずに、稼いでいない
は、いわば、ビジネス上のひきこもり。
自分は稼いでいないけれど、ガツガツしていると思われていないことに安住してしまうと、行動を止めてしまう恐れがあります。
我々がお薦めしているのは、
経営者がガツガツして稼ぐのは当たり前である
と受け入れること、そして、
稼いでいるか、稼いでしないかは、あくまで自分の判断基準で決める
と決断することです。
世の中、他人の決めた基準や第三者の評価に振り回されることが少なくありません。
余計な心配をしなくても、本当にガツガツして自分の利益だけを追求して、人から搾取することばかり考えている会社は自然に淘汰されます。
よく事情も知らないのに、相手のことをガツガツしていると評価するのは、上手く稼いでいる人へのやっかみがほとんどです。
稼ぎ続けられているのは、
- 関心の矢印をお客さんにも向けられている
- 利益を上げるための方法を一所懸命考えている
- 立ち止まることなく、工夫と実践を重ねている
証拠です。
もし、「ガツガツしてますね」と言われたら、にっこり笑って一言「そりゃ、経営者ですから」と言い返しましょう。
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