超キャッシュフロー経営
超キャッシュフロー経営とは?
「超キャッシュフロー経営」とは、業務と会計を結びつけ、経営者が数字を使って、もっと自由に、もっと大胆に経営できる経営の仕組みです。
超キャッシュフロー経営について動画で解説しています(3分18秒)。
弊社が推進している超キャッシュフロー経営に対するご理解を深めていただくために、どんぶり勘定経営および通常のキャッシュフロー経営と比較しました。
売上低迷
3ヵ月売上がなかったら?
どんぶり勘定経営
- パニックになる
- 社員のクビを切る
- サラ金から高利でお金を借りる
- 危ない儲かり話に手を出す
通常のキャッシュフロー経営
- 銀行からの借入を考える
- 取引先との交渉(売掛金の前倒し、支払の先延ばし)
- 社長一人でかけずり回って頑張る
超キャッシュフロー経営
- 売上がなくても持ちこたえられるだけのお金の見通しが立っている
- 長期的スパンで全社員が対応するので、結果的に問題が早く解決する
【解説】
どんぶり勘定経営なら、一言でいうとパニックです。社員のクビを切るとか、高利であってもお金を借りるとか、もしかしたら、危ない儲かり話に手を出すかもしれません。
キャッシュフロー経営をしていれば、まず銀行からの借入を考えます。売掛金の前倒しとか、支払いの先延ばしとか、取引先との交渉も必要です。いずれにしても、社長1人で駆けずり回って頑張るしかありません。
これが、超キャッシュフロー経営ならどうか?
たとえ3ヵ月売上がなくても、持ちこたえられるだけのお金の見通しが立っています。だから、慌てません。長期スパンで全社員が対応するので、結果的に問題が早く解決します。
では、この事態に、なぜ社長1人だけで頑張らずに全社員で対応できるのか。
超キャッシュフロー経営では、業務の観点から会社の数字を捉えるので、自分は今月何をすれば、会社のキャッシュが来月あと100万円増えるのかを社員が分かっているからです。
契約破棄
見込んでいた大型案件が突然キャンセルになったら?
どんぶり勘定経営
- ダメになった案件にすがりついて、再度の巻き返しを図ろうとする
- 足元を見られて余計にピンチを招く
- 社内の雰囲気が暗く、社員も動揺
- 社長が「秘策がある!」とうそぶく
通常のキャッシュフロー経営
- 別な案件に切り替え、足りなくなったお金をどうするのか順次手を打っていく
超キャッシュフロー経営
- すぐにプランBに切り替える
- 想定していたことの一つなのでまったく未練がましくない
- 成約に至らなかった原因を次に活かす
- 失敗が失敗にならず、次の改善につながる
【解説】
どんぶり勘定経営なら、ダメになった案件にすがりついて、再度の巻き返しを図ろうとしたり、かえって足元を見られて、余計にピンチを招くことになります。
キャッシュフロー経営をしていれば、別な案件に切り替えるということを考えます。足りなくなったお金をどうするのか、順次手を打っていくことができます。
超キャッシュフロー経営なら、すぐにプランBに切り替えます。すぐにです。
それは、この大型案件のキャンセルも、想定していたことの1つだからです。未練がましくその案件に固執することはなく、契約に至らなかった原因を次に活かします。
社員の退職
長年経理を任せていたベテラン社員が急に辞めてしまったら?
どんぶり勘定経営
- お金の動きが止まる
- 本来やるべき営業活動等ができなくなり、会社全体のパフォーマンスも落ちる
- 不正が発覚することもある
- 社外から「この会社大丈夫?」と思われる
通常のキャッシュフロー経営
- 記録を頼りに経理作業をする
- パニック度は小さい
- 慣れるまでに多少時間がかかる
- 次の人が見つかるまで銀行交渉などが滞る
超キャッシュフロー経営
- 経営者が概要を理解・把握しているので影響なし
- マニュアル等をベースに業務の引継ぎができるので、他の人がすぐに代行する
【解説】
どんぶり勘定経営だと、お金の動きが止まります。
代わりの人がいなければ、経営者自ら苦手な経理作業をやらなければなりません。すると、本来やるべき営業活動もできなくなるので、会社全体のパフォーマンスも落ちます。
キャッシュフロー経営をしていれば、とりあえず記録を頼りに経理作業をするは可能です。
慣れるまでに多少時間がかかったとしても、パニック度は小さいです。でも、次の人が見つかるまで、銀行交渉が進まないかもしれません。
超キャッシュフロー経営なら、経営者が概要を理解し把握していますので、影響はありません。
数字の記録だけが頼りということにはなっていませんから、経理業務として、いつでも誰にでも業務の引き継ぎができる体制が整っています。つまり、他の人がすぐに代行できるということです。
給与改定
給与改定の時期、「私の給料は上がるの?」
どんぶり勘定経営
- 給与改定の基準がない
- 上げるのも下げるのも適当でその場しのぎ
- 人によって対応がバラバラ
通常のキャッシュフロー経営
- 予算をベースに給与改定実施
超キャッシュフロー経営
- 給与ベース+利益が出たら社員に還元する仕組みがある(期末賞与など)
- 頑張った分だけ恩恵があるので、社員もやる気になり、辞めようと思わない
【解説】
どんぶり勘定経営だと、給与を上げるも下げるも適当でその場しのぎ。人によって対応がバラバラです。
キャッシュフロー経営をしていれば、予算や規程を基に給与が改定されます。
でも、予算の進捗いかんでは給与が上がらないこともあります。
超キャッシュフロー経営なら、利益が出たら社員に還元するという仕組みが明確です。
頑張った分だけ恩恵があるので、社員もやる気になり、辞めようと思わなくなります。
融資申込み
年末までに運転資金として1,000万円お金が必要、銀行から借りるには?
どんぶり勘定経営
- 借入資料作成に時間がかかる
- 銀行に対してつけ刃的な説明しかできない
- 本当に1,000万円でいいのかどうかも不明
- なかなか銀行から融資のOKが出ない
通常のキャッシュフロー経営
- 資料はすぐに用意できる
- 金額の妥当性も説明できる
- 返済計画も立てられる
- ただし、業況によっては借りられない場合も
超キャッシュフロー経営
- 資料は四半期毎に提出済み
- 銀行が会社の業況や資金繰りを理解しているので、資金需要の発生が分かっている
- 銀行から「借りて下さい」と言われる
- 複数の銀行の中から良い条件で借入できるところを選べる
【解説】
どんぶり勘定経営だと、決算書、試算表、資金繰り表といった銀行借入に必要な資料がすぐに用意できません。
また、資料作成に時間がかかるだけでなく、銀行にも付け焼き刃的な説明しかできません。
これでは、なかなか銀行から融資のOKが出ないのも当然です。
キャッシュフロー経営をしていれば、資料をすぐに用意して、銀行に対しても金額の妥当性も説明できます。
「これなら安心ですね」と言いたいところですが、業況によっては借入できない場合もあります。
超キャッシュフロー経営なら、借入に必要な資料は、四半期毎に既に銀行に提出済みです。
このため、銀行は会社の業況や資金繰りを理解しているので、時には銀行から「ウチから借りて下さい」と言われるようにだってなります。
銀行交渉
期間3年で融資を申込んだら、銀行から「3年は長いので、期間は1年で」と言われたら?
どんぶり勘定経営
- 「了解しました」と即答する
通常のキャッシュフロー経営
- 資金繰り表で再度資金繰りを見直すため、いったん持ち帰ってから回答する
超キャッシュフロー経営
- 既に充分に精査している数字なので、「ウチは3年でちゃんと返します」とその場で銀行を説得する
【解説】
どんぶり勘定経営だと、「了解しました」と即答するしかありません。
キャッシュフロー経営をしていれば、資金繰り表で再度資金繰りを見直してから回答します。
超キャッシュフロー経営なら、たとえ「3年では長すぎる」と言われても、この「3年」という期間は十分に精査している数字ですから、「ウチは3年でしか返せない」と銀行を説得することができます。
なぜなら、会社の資金繰りを一番よく分かっているのは、銀行の担当者でも、支店長でもなく、経営者ご自身だからです。
100の実践チェックリスト
★「超キャッシュフロー経営」実践のための100の実践チェックリストの詳細は「こちら」です。
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