「利益は後からついてくる」は、はたして真実なのか?
「利益は後からついてくる」は、はたして真実なのか?
まずは、「どうやったら会社は儲かるのか?」を考え抜くこと。そして、「利益が出るまでやり続けること」が肝心。モノやサービスがあふれている時代、良い商品や画期的なサービスを提供しているだけでは利益は後からついてきません。
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
「サービスが先、利益は後」
これは宅急便の生みの親である小倉昌男さんが社員に対して繰り返し説いていた言葉です。
また、よく使われる言葉に
「先義後利」
があります。
道義を優先させ、利益を後回しにすることが長くビジネスを続ける秘訣と言われています。
そして、成功者と言われている経営者は、皆さん異口同音に
利益は後からついてくる
というお話をされます。
でも、実際には
利益は後からついてくる
ということを実感できていない経営者もおられるのではないでしょうか。
- ウチの商品より性能が劣っているのに、A社の方がより儲かっている
- 自分の利益のことしか考えていないB社の利益率は高い
- 毎日こんなに頑張っているのに、収支はいつもトントンだ
もしかすると、普段このようなことが頭をよぎる方もいらっしゃるかもしれません。
そして、「まずは自社が儲かることを考えよ」なんていう指示を経営者が出すと、社員から反発を喰らうことも・・・。
しかし、利益は後からついてくるという会社の場合、
こうすれば会社は儲かるんだ
という設計が必ずあります。
先日もある会社の経営者のお話をお聞きして、「えっ、そこまでやるんですか!」というぐらい、お客様一人ひとりに向き合ったビジネスをされている会社がありました。
一人ひとりに向き合うにはかなりの手間と時間がかかります。それでも、きっちりと利益を確保されておられます。
財務諸表を見ていないので、原価率が何%で、コストがどのくらいなのかは分かりません。
けれども、商品カタログから推測すると、1商品当たりの粗利はある程度高そうな感じです。
残念ながら、利益は(自然と)後からついてくるということはありません。
仮に1、2回ぐらい、「すごく儲かった」ということがあっても、それは長くは続きません。
まずは
どうやったら会社は儲かるのか?
を考え抜くこと。
そして、
利益が出るまでやり続けること
が肝心です。
モノやサービスがあふれている時代、良い商品や画期的なサービスを提供しているだけでは利益は後からついてきません。
道義的に外れたことをやるのは論外ですが、
- その商品を使うとどんなことが良いのか
- このサービスを利用すると、新たにどんなことができるのか
を相手が分かるまで伝え続けることが必要不可欠です。
「ウチはこんなに頑張っているのに・・・」というのはお客様にはまったく関係のないことです。
必要な利益を確保できる設計をしっかり立てた上で、諦めずにやり続けることができたら利益は後からついてくる。
名言や格言を自社に落とし込む時には、言外の前提条件や背景を頭に入れた上で実際の行動に移しましょう。
後からついてきてもらうには、必ず布石があります。
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