数字をデータベース化してお金の流れをつかむ
数字をデータベース化してお金の流れをつかむ
数字は単独ではその意味付けがよく分からなくても、3つ以上並べて比べることでより使えるツールになります。決算書だけでは経営者が数字を検証して活用するのが難しいのが現実。まずは3期分の数字を並べることからスタートして、お金の動きを大きくつかみましょう。
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
先週の日曜日に参議院選挙は終わりましたが、東京では早くも都知事選が始まっています。
2代続けてお金の問題で辞任したので、政策だけでなく、お金の問題にも注目が集まっています。
政治家と言えば、「政治資金収支報告書」が時々話題になりますが、一部では、政治資金収支報告書を上手く活用して、選挙で選ぶ際の参考にしようという動きもあるそうです。
つまり、収支報告書を見れば、どういう団体からお金をもらっているのかが分かり、どんなことにお金を使っているのかが分かります。
例えば、Aという政治家が毎年建設業関連の団体から寄付をもらっているという場合、当選後Aさんは建設業に有利な政策を実現するために動く可能性が高いということが推測されます。
選挙中の公約などは誰もが似たり寄ったりで、みなさんとても耳障りのよいことを主張されます。
しかし、お金の動きを見ることである程度傾向が分かるので、誰に投票するかを決める際の一つの判断材料になるという訳です。
さて、会社経営においても
どのような収入があり、どこに支出をしているか
で、ある程度傾向が分かります。
売上先が1社に集中しているという会社もあれば、取引先が小口分散化してやたらと数が多いという会社もあります。
また、人件費の支出が圧倒的に多い会社もあれば、燃料費の負担が重いという会社もあるかと思います。
そして、これらの収入や支出は1期だけではなく、最低でも3期ぐらい比べることで、その傾向と特徴がより鮮明になってきます。
決算書などでは今期の数字だけでなく、前期と今期の2期分の数字が記載されている形式もあります。
しかし、2期だけだと、特殊要因があって今期だけ支出が大きく膨らんだという場合に、比較検討して数字を活かすという点であまり役に立ちません。
数字は単独ではその意味付けがよく分からなくても、3つ以上並べて比べることでより使えるツールになります。
政治資金収支報告書は総務省が公開しています。
でも、紙を電子化しただけで、検索や集計にはなじまず、政治家の資金の流れを有権者が検証するのは難しい状況にあります。
このため、収支報告書をデータベース化する動きがあるのです。
同じように会社の場合も決算書だけでは、経営者が数字を検証して活用するのが難しいのが現実です。
まずは3期分の数字を並べることからスタートして、お金の動きを大きくつかみましょう。
ところで、舛添前都知事の政治資金収支報告書もネットで公開されていたので、ちょっと調べたところ、政治活動費の内訳の中に
会議費用 133,345円 ホテル●●月
の記載がありました(笑)。
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