売掛金の回収は会社存続の生命線
売掛金の回収は会社存続の生命線
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
動画の中では売掛金の回収についてお話しているのですが、ダスキンのFC加盟店で、最近では経営サポート事業が有名な株式会社武蔵野さんでは
売掛金の回収が遅れたものについては、お客様が実際に倒産していなくても「社内的には倒産」とし、社長が25%、担当者も25%、その金額を負担する
というルールがあります。
このため、
全体で48億円の売り上げに対し、年間の貸し倒れは100万円未満
だそうです(同社のメールマガジン参照)。
そのメルマガにもこの数字は超異常である旨記載されていましたが、やはり何事も徹底的にやると、このような数字も達成できるという証かもしれません。
また、銀座のバーでは
つけで飲んだお客さんが支払わないと担当の女性が立替えてお店に払う
ルールがあります。
つまり、つけを踏み倒された場合は
女性の給料から天引きからするので、お店としては取りっぱぐれがない
という訳です。
さて、取引先に対して掛けで商品を売るにせよ、お客さんにつけで飲み食いさせるにせよ、最終的には手元に現金が入って来ないと会社としては経営が成り立たなくなります。
銀行と違い一般の事業会社がお金を貸すというのはまれです。
しかし、
売掛金を立てて後払いを認めることはお金を貸すのと同じ
です。
銀行は貸したお金が返ってこず、大量に不良債権が発生すると倒産してしまいます。
このため、お金を貸す時には取引先をきっちりと審査した上で、貸すか貸さないかを決めます。
一方、事業会社は売掛金を立てる時にそこまで厳密に取引先を審査していません。
特に中小企業では今までの商慣習に沿う形で、相手の状況もほとんど調べずに安易に売掛金を立てているのではないでしょうか。
銀行は貸したお金がきちんと返ってきて一つのプロセスが完了します。
同じく、事業会社においても、売掛金を回収してはじめて一つの取引が成立します。
社員に未回収分を負担させるかどうかは別にして、
売掛金の回収プロセスを強化することで、
売上が横ばいでもキャッシュフローは改善
できます。
そして、この売掛金の回収については経営者だけが頑張ってもダメ。
社員全員が売掛金の回収について厳しい意識を持たないと、なかなか成果が出ません。
このため、なるべく早めに対策を立てる必要があります。
どんなに忙しくても売掛金の回収は会社存続の生命線、まずは売掛金回収までの業務プロセスを見直しましょう。
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