会社の目標や目的を根気よく伝える
会社の目標や目的を根気よく伝える
経営者の質問に満足な回答が得られない時、会社の目標や目的が社員に浸透していないシグナルです。
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
「これって急行ですか?」
「いえ、区間急行です」
先日外出した時、電車の中であるご婦人から聞かれました。
私が乗っていたのは「『区間急行』新宿行き」。
このため、答えとしては正しいのですが、「そうですか・・・」といった感じで首をひねりながら電車から降りて行かれた先方の様子から推測すると、私の答えには今一つ納得いかなかった模様です。
私が通勤で使う京王線は、新宿ー調布間では急行も区間急行も停車駅は同じ。
よって、もし先方の目的が「急行が停まる駅で下車したい」であれば、急行であっても区間急行であってもどちらでもOKだったのです。
あまり耳にしたことのない「区間急行」という言葉を聞いて、かえって混乱させてしまったのかもしれません。
経営者が社員に質問する時にも返ってくる答えに今一つ納得がいかないことがあります。
「A社との話はどうなってる?」という質問に対して、「先方からの回答待ちです」という返事に対し、「大事な案件なのに、なぜもっと積極的にアプローチしないのか???」といら立ったご経験はないでしょうか。
社員からすれば、「質問に答えただけなのに、なぜ社長は機嫌が悪いのだろう」と思っているかもしれません。
会社としては、中長期的に利益を上げていくことが大事なので、安定した収益を生み出すA社との商談は最重要案件の一つかもしれません。
その際、「先方からの回答待ちです」という答えは、質問に対する答えとして正確であっても、もっと積極的にフォローアップする必要がある交渉が難航していたら、社長を引っ張り出して案件を前へ進めるという姿勢がないと、会社の置かれた状況下においては不正解です。
経営者の質問に満足な回答が得られない時、会社の目標や目的が社員に浸透していないシグナルです。
日頃から
自社の目標や目的は何かを根気よく伝える
努力が必要です。
ところで、冒頭のご質問。
もし、先方の質問が「これって急行ですか?」ではなくて、「これって○○駅に停まりますか?」だったら、「もっと満足のいく回答ができたかも・・・」と思った次第です。
先方の真の目的が不明のため、なんとも言えませんが、乗り鉄としてはちょっと悔いが残るやり取りでした。
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