事業を本格的に始めるにあたってやるべきこと(その5)
事業を本格的に始めるにあたってやるべきこと(その5)
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
以前一大ブームを巻き起こした朝バナナダイエット。
その著者であるはまち。さんが作られた異業種交流会にTOKA会というのがあります。
私も一度だけ参加したのですが、単に名刺交換をして終わりの交流会ではなく、自分のできるサービスがいくらかを提示し、自分の欲しいサービスと等価交換できるという仕組みがあります。
例えば、
・マッサージが得意なAさんのサービスが1回10,000円
・税務士Bさんの税務相談が1回30,000円
とします。
Aさんが「税務相談を受けたいけれど、今30,000円は払えないなあ」という時、「マッサージを3回やるので、1度税務相談にのってもらえませんか?」とBさんにオファーし、決算作業でお疲れ気味のBさんが「それならOKです!」と合意した時、契約が成立します。
つまり、
- 自分のサービスとニーズ
- 相手のサービスとニーズ
が上手くマッチした時、お金を払わずとも受けたいサービスを受けられるというメリットがあります。
現代版「わらしべ長者」という感じでしょうか。
この仕組み、いろいろな場面で応用できます。
実は私も創業以来この仕組みを使って事務所家賃を浮かせています。
弊社の本社は調布ですが、普段は新宿区高田馬場で仕事をしています。
クライアントさんの事務所の一角をお借りしているのです。
そのクライアントさんは営業出身の方なので、どちらかと言えば、管理系の仕事が苦手。
そこで、私が毎月の資金繰り表の作成や簡単な契約書作成等の業務を行うという条件で、空いているスペースの一部を事務所として使わせてもらっているという訳です。
この場合、私にとっては
- 事務所家賃を削減できる
という経済的なメリットの他に
- 経営者がどんなことで困っているかというお悩みのリサーチもできる
というマーケティング的なメリットもあります。
あなたの周りでも
- 自分の欲しいモノやサービスを持っている
- 自分のサービスや商品を提供することで相手にもメリット生まれる
という場合はないでしょうか。
「これから事業を本格的に始めるにあたって何をしたらよいか」で、少ない資金を有効活用する際、
自分のサービスを使ってお金を払わずに欲しいものが手に入れらないか
という視点は応用力を鍛える意味でも大切です。
次回は、お金と時間のバランスについてお話します。
ところで、先日テレビを見ていたら、「畳屋さんだけど焼き鳥屋さん?」というお店が紹介されていました。
からくりとしては、
・昼間は畳屋として職人さんが作業
・夕方5時からは別の経営者が焼き鳥屋として営業
という二毛作を行っているのです。
どういう条件で契約しているのかは分かりませんが、
・畳屋さんにとっては空いている時間帯にスペースを有効活用できる
・焼き鳥屋さんにとっては初期投資を抑え、毎月の固定費も最小化できる
というメリットがあるのではと思います。
知恵をしぼれば、節約する方法はいくらでもありそうですね。
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