決算期をいつにするか
決算期をいつにするか
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
前回は売上の山と谷の話をしましたが、以前、知人の税理士先生にアドバイスいただいたのが、
「売上がピークの月を期初にもってきた方がいいですよ」
ということです。
つまり、もし3月が一番売上の上がる月であれば、3月が期初→2月決算にした方が何かと便利という訳です。
期初に大きく売上が上がってもその後、1年近くをかけていろいろと節税対策を実行できるのに対して、逆に売上が期末に集中する形だと節税対策にも自ずと限界があるので、最終月の売上によって利益が変動→当期にかかる税金も大きく変わるというのがその主旨でした。
節税という観点から、決算期をいつにするかというのは、意外と盲点かもしれません。
一方で、資金繰りや事業計画の観点からも
決算期をいつにするか
というのは、大切なポイントです。
先の節税対策も資金繰り対策の一つですが、もし、期初に売上が集中している場合、
- 試算表ベースでも、当期の実績をアピールしやすい
- 当期の数字の達成見込みが読みやすい
- たとえ期初でつまづいても期中で挽回できる可能性がある
というメリットはあります。
また、期末に売上が集中する場合、どうしても期末に向けた数字の追込みをかける反動で
- 期初の数字が低調になる
- 無理な売上をねじこむ
というケースも少なくありません。
一度決めた決算期を変えるのは少し面倒ですが、
売上の波との組合せで決算時期を考える
というのは検討する価値は充分にあります。
ところで、弊社は6月決算。
これは、税理士先生の仕事のピークを外したというのも決定理由の一つです。
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