3日後にお金が足りない時の優先事項
3日後にお金が足りない時の優先事項
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
昨日は事業再生コンサルの方と情報交換させていただく機会がありました。
既に50社近い会社の事業再生に取組んでおられるベテランの方ですが、ご相談に来られる会社のほぼ100%が資金繰りが既に逼迫している状況。
中には「3日後にはお金が足りません!」と駆け込んでこられる先もあるそうです。
このように目の前に危機が迫っている場合、やるべきことは明確。
- 手形のジャンプ
- 仕入れ先への支払を待ってもらう
といったように取りあえず出血を止めたり、
- 親や親族から借りる
- (高金利であっても)ノンバンクから借入
といったように新たに輸血したり、と会社によってやるべき(やれる)方法は様々です。
しかし、いずれにせよ、まずは
資金繰りによる破綻を回避するためにやるべきことは全部やる
というのが最優先になります。
私はつねづね会社の中で「お金が回る仕組み」を作りましょうと申し上げていますが、「3日後にはお金が底をつく」という時に、今さら仕組みも何もありません。
まずは、目先のお金を何とかするのが最優先事項です。
しかし、先のコンサルタントの方も言っておられたのですが、お金が足りないという状況が目の前に迫っていると、「正直言ってしんどい」
そして、コンサルする方もたいへんですが、何よりも当事者である経営者にとって、肉体的にも、精神的にもかなりきつい局面が毎日続きます。
もちろん、会社はある日突然お金がなくなる訳ではありません。
その原因は
- 会社の経理体制がいい加減
- 社員と社長の意思疎通が上手くいっていない
- 2年前に始めた新規事業が全体の足を引っ張っている
といった内部要因から
- 主力商品の市場が年々縮小している
- リーマンショックで取引先が倒産
- 円高の影響で採算が悪化
といった外部要因までいろいろあります。
その問題点に早めに気づき、
やるべきことをやっているかそのまま放置しているか
の違いが、半年後、1年後に出てくるのです。
そこで、次回は、まだ危機が表面化していない場合の優先順位のつけ方について考えてみたいと思います。
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