「結果にコミット」は真の強みではない?
「結果にコミット」は真の強みではない?
結果にコミットすることではなく、自分を変えようとする人に対して、新しい課題に挑戦することで自信を持たせることが真の価値ではないかと感じています。
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
「ライザップと似てますね!」
弊社のサービスについて、話をしている時、こんなことを言われたことがあります。
結果にコミットするライザップ。
ダイエットの場合、いわゆる使用前と使用後が見た目にもハッキリするので、すごく分かりやすいです。
一方で、弊社のサービス。
深層価値観であるコアコンセプトが分かった後で、「最近変わりましたよね」と周囲からも言われるクライアントさんがおられるのは事実。
けれども、それですぐに会社の売上が3倍になるとか、利益が2倍に増えたということではないので、インパクトとしては弱いのが泣き所です。
このため、「ライザップと似てますよね」と言われた時は、正直ピンときませんでした。
そして、後日たまたまライザップの瀬戸社長のお話を聞く機会がありました。
ご本人曰く、学生時代はあまり勉強が得意ではなかったそうですが、あることがきっかけとなって、大学受験の前に猛勉強されました。
結果的に、第一志望の大学には入学できなかったものの、受験勉強が終わった時に、「結果はどうであれ、やることはやり切った」ということで、すごく清々しい気分になったというエピソードがたいへん印象に残りました。
そして、話の最後でライザップが制作された動画を見せてもらったのですが、主人公は大阪のおばちゃん。
若い頃は痩せていたのに、その後年齢とともにぶくぶくと太ってしまい、ライザップに申込んだというお話。
最終的には、見事ダイエットに成功されてハッピーエンドで終わるのですが、むしろ気になったのは途中経過のところです。
なかなか思うようにダイエットが進まず、落ち込むおばちゃんを、トレーナーの人が工夫を重ねながらなんとか支えるというシーンがありました。
CMでよく見かける、劇的な体型の変化より日々の訓練における葛藤は想像以上にリアルでした。
私自身はライザップに通ったことはありません。
このため、社長の話を聞いたり、会社の動画を見たことからの勝手な想像ですが、
ライザップの人気の秘密は結果にコミットすることではない
というのが私の結論です。
おそらく、科学的な根拠に基づくトレーニング技術やダイエットに関するノウハウがあるため、短期間でダイエットを成功させるという結果をコミットするだけの強みは当然あるかと思います。
けれども、それはいわば機能価値です。
一方で、社長が猛勉強をやり通して、「結果はどうであれ、やることはやり切った」という達成感と同じような感情をトレーニングやカウンセリングを通してお客さんに提供されているのではないでしょうか。
つまり、結果にコミットするというのはキャッチコピーとして機能して、実際の成果にもつなげていると同時に、結果にコミットする以外の価値をお客さんに提供しているということです。
つまり、自分を変えようとする人に対して、ダイエットに挑戦することで自信を持たせることが真の価値ではないかと感じています。
もちろん、ダイエットの場合は容姿が変わるので、成功したあかつきには、周囲からの評価も変わるので、大きな自信になるという効果はあります。
けれども、ダイエットはリバウンドもあるし、食事制限などがあるときついので、なかなか長く続かないという面もあります。
一方で、自らの意思で自分を変えようと思って、挑戦することは一つの大きな自信になります。
結果はその後に自然とついてくるものであって、結果だけがすべてではありません。
結局のところ、結果を出すことにこだわっているように見えて、実は結果よりも、挑戦することから生まれる自信を重要視しているのではないかというが私の推察です。
そこまで、落とし込んでみると、弊社のクライアントさんも
現状を変えたいという思いがある
↓
自分の深層価値観を掘り下げることに挑戦する
↓
自分の価値判断の基準が分かり、余計な雑念がなくなる
という点では、自分の深層価値観を言語化できた人は皆さん、自分を信じるという意味での自信を持っておられます。
ビジネスの場合、結果は大事。
このため、結果を出すことにトコトンこだわることは絶対に必要です。
けれども、特に大きな結果を求める場合は、自分一人の努力だけではどうにもなりません。
それでも、「結果はついてくる」と信じて、自ら果敢に挑戦を続けられるかどうか。
弊社は売上高や利益という数字の結果にはコミットしませんが、
自らワクワクしながら挑戦する経営者を増やす
という使命にはトコトンこだわっていきます。
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