中小企業の資金繰り対策の秘策?
中小企業の資金繰り対策の秘策?
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
先日、ある会社に訪問した時のこと。
取引条件についての説明があったのですが、支払日は原則として、月末締め、翌々月10日ということでした。
つまり、その会社と10月から仕事をした場合、10月分の売上が弊社に入金されるのは12月10日になるという訳です。
実はその会社(以下「A社」とします)も、もともとの発注元(以下「B社」とします)があり、B社-A社-弊社という仕事の流れになります。
A社とB社間の取引条件は分かりません。
けれども、弊社宛に提示のあった条件からすると、おそらく支払日は、月末締め、翌月末なのではと推測しています。
弊社の場合、コンサルティングが主な仕事なので、いわゆる仕入が発生しません。
このため、A社との取引が始まっても、お金をもらえるのがちょっと先になるというリスクはありますが、先にお金が出ていく訳ではありません。
けれども、前職のベンチャー企業の時、我々の頭を悩ましたのは、
この支払条件でした。
ある大型の案件を受注したのですが、発注元である会社とベンチャー企業との間には3社ほど入っていました。
直接の受注先は某上場企業。
そして、その子会社と我々の販売代理店を経由して我々に仕事が来るという形だったのです。
GPSを使ったバスの運行管理システムを作るという案件だったのですが、製品を作るにはどうしても先行してお金が必要です。
しかし、最初に提示された条件では、私の勤務先にお金が入ってくるのは早くて半年後というもの。
まだ、銀行から融資を受けられるような財務状態ではなかったので、当然その条件ではやっていけません。
そこで、我々は販売代理店と交渉し、分割でもよいので、売上金の一部を前倒しで払ってもらうことをやっていました。
振り返ってみると、上場会社、上場会社の子会社、販売代理店と比べると、一番企業体力のないベンチャー企業が一番厳しい資金繰りを強いられていたのです。
10月17日(木)に開催する
では、
2億円集めた事業計画が2年で資金不足になった要因とは?
についてもお話します。
私の苦い経験を今後の会社経営に活かしていただければ嬉しく思います。
ところで、中小企業の資金繰り改善策として、税金を一切使わないで効果を上げる方法があります。
例えば、
一定以上の企業体力のある会社が下請け先に仕事を発注する際は、代金の一部または全部を前払いとする
というルールを決めること。
暴論であることは分かっています。
また、この適用を受ける中小企業の方も、きちんと仕事を仕上げる実力が必要です。
しかし、お金の工面で四苦八苦して技術力はあるのに、仕事がなかなか先に進まない中小企業が多いのも紛れもない事実。
私は救われる中小企業も多いのではと考えますが、あなたはどう思われるでしょうか?
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