困難な問題をいったん受け入れる
困難な問題をいったん受け入れる
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
暑さは克服できない。
抵抗しようとすればするほど牙を剥く。
私たちはそろそろ、夏の恐ろしさを体で学ぶ時期に来ているのかもしれない。
昨日の朝日新聞の夕刊。
ノンフィクション作家の星野博美さんが「暑さは克服できないんだから」という題名でエッセーを書かれています。
2年間香港で過ごしたことのある星野さんは、
路地に漂う異臭と、男たちの肌にびっしり浮かぶ汗の玉に交じって生活することで、汗や外見のだらしなさを恥じないことや、炎天下では極力行動せず、明け方や夕暮れ以降に街へ繰り出し、だらだらどろどろ、たいがいに過ごす
という暑さをのりきる術を習得されました。
一方の東京。
・腐臭のしない路地
・清潔な衣服
・酷暑の中でいつも通り勤勉に働く人々
・ドラッグストアの店頭でおどる制汗、涼感、崩れにくい、等の文字
に接していると、暑さを克服しようとする文化が、かえって辛いと感じ始めているそうです。
私も3年7ヵ月を南国フィリピンで過ごしました。
最近の日本の夏の暑さはフィリピン以上という気もしますが、あちらも暑さを克服しようとする文化でなはく、暑さを受け入れる文化が根付いています。
例えば、現地の人は、Tシャツ&短パンのスタイルが主流です。
そして、特に暑い時は、背中にタオルを入れてTシャツの襟に端をひっかけるという人をたくさん見かけます。
このTシャツ&タオルの組合せ。
見た目はだらしないのですが、
・タオルが汗を吸収し、Tシャツが汗でべとつかない
・特殊な素材を使うのではなく誰でも安く簡単に利用できる
ので、なかなかに優れもの。
私も家にいる時は今でも時々愛用しています。
困難な問題に直面した時に克服しようとするのではなく、いったん受け入れる
このことで、新たに局面を打開できることもあります。
特に、毎年続く猛暑のように、昔とは大きく状況が変わりつつあるのに、従来の延長線上で対応方法を考えるのはかえって危険です。
ところで、昨日乗った電車。
隣りに座ったおじさんがうちわをあおいでいました。
涼しい風が来るのはいいのですが、風にのっておじさんの汗臭い匂いも・・・。
下車するまでしっかり受け入れました。
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