中小企業が海外進出で失敗するパターン
中小企業が海外進出で失敗するパターン
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
「日本語には要注意!」
先日、海外進出支援コーチの方から教えてもらった中小企業が海外進出で失敗するパターンは、
ビジネスで外国語を使える経営者がいない
↓
日本語が堪能な現地スタッフに頼る
↓
そのスタッフの交渉能力が低いために交渉が上手くいかない、場合によっては騙されてしまう
というものです。
東南アジアの各国において優秀な人が学ぶ外国語は今や英語か中国語。
「日本語ができる」のを売りにしている人の場合、中にはちょっと怪しい人もいるので注意が必要というアドバイスでした。
私が以前フィリピンに駐在していた時、現地で長く駐在している人から教わった中小企業が海外進出で失敗するパターンの典型例も、日本人経営者が日本語ができるスタッフに頼りすぎたケースでした。
慣れない海外駐在でストレスのたまる中、日本語でいろいろと面倒を見てくれる現地スタッフは何かと頼りになります。
やがて、現地に会社を作り、組織が大きくなる時、日本人経営者は、当初からいろいろとお世話になった現地スタッフを重用することがあるのです。
もちろん、その現地スタッフが日本語だけでなく、マネジメント能力も兼ね備えていれば問題ありません。
しかし、管理職に据えたとたんにその限界が露呈する場合も・・・。
ひどいケースだと、他の社員に言っている内容と、経営者に報告する内容をたくみに使い分け、労使問題にまで事態が悪化することもありました。
まさに、二枚舌です。
中小企業が海外進出する場合、どうしても言葉の壁がネックになります。
けれども、その壁を乗り越える際、「日本語ができるから」ということだけで、安易な道を選択してしまうと、しっぺ返しを食うことも少なくありません。
易きに流されることなかれです。
ところで、私が17年前に海外に行った頃は東南アジアでも「日本語を学ぼう」とする動きが盛んでした。
英語の人気は変わらないとしても、日本語に代わって、「中国語を学ぼう」とする動きが盛んになっているのは、日本人としてはちょっと複雑な気持ちですね。
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