業種業態にとらわれずに横で比較する
業種業態にとらわれずに横で比較する
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
昨日6月12日は、フィリピン独立宣言115周年記念日でした。
115年前の1898年、フィリピンはスペインからの独立を宣言しました。
1898年と言えば、日本は明治31年。
日清戦争が終わってちょうど3年後です。
日本は戦争には勝ったものの、ロシア、フランス、ドイツの「三国干渉」によって、1895年に遼東半島を清に返還しました。
一方で、1898年は
「ドイツが宣教師殺害事件を口実に1898年、膠州湾を租借すると、同年、ロシアは遼東半島南部を、イギリスは威海衛・九竜半島を租借し、」(「詳細世界史」山川出版社より)
とあるように、列国による中国分割が激化した年です。
また、1898年はアメリカが米西戦争に勝利した年です。
このため、フィリピンは6月12日に独立宣言したものの、同年の12月にはアメリカに領有されてしまいました。
このように、世界史を横に見ていくと、大きな時代の流れの中で各国の動きが相互に関連していることが分かります。
さて、会社においても、競合他社の分析はよく行われます。
ラーメン屋さんなら、同業であるラーメン店の動向は気になるところです。
また、もう少し広い視点に立つと、同じ飲食店である和食店のメニュー、マクドナルドなどのファーストフード店の価格も気になるかもしれません。
けれども、同じ時代に生きているという点では、高田馬場のラーメン屋も東京ディズニーランドも同じです。
このため、「チャルメラおじさんの真のライバルはミッキーマウス?」ということもありえるのではないか。
昨日、複数の異なる種類の店舗を経営されるクライアントさんと話をしていて、そんなことを思った次第です。
業種業態にとらわれずに横で比較することで、新しい発見もあります。
ところで、1898年は、日中国交回復で田中首相と握手を交わした周恩来さんが生まれた年でもあります。
列国による中国分割が激化する年に次世代を担うリーダーが生まれたというのも、歴史のめぐり合わせかもしれませんね。
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