事業計画で体裁よりも大事なポイント
事業計画で体裁よりも大事なポイント
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
8年振りに手にした前職の事業計画書。
6ヵ月で出資金1億5,000万円、融資5,000万円、合計2億円の資金調達に成功した思い出ある書類です。
表紙を見ると第4版とありました。
最終的には第7版か、第8版まで作った記憶があります。
表紙をめくると、目次がズラリ。
以下の項目が順番に並んでいました。
1.事業の趣旨
2.事業の背景
3.事業の構造
4.経営計画
5.資本政策
6.当社技術
7.当社商品
8.経営体制
いかにも教科書的な項目ですね(笑)。
そして、実質的な内容に入った2ページ目で、当社が目指しているビジネスモデルについて説明しています。
実は、この事業計画書を返してくれたクライアントさん。
当時私がこの事業計画書を持って事務所にお伺いした際、この2ページ目で「こんなこと書いてあるようじゃダメ!」と言われました。
言われた私は「???」
そこに書いてあったビジネスモデルは表現はちょっとひねっていますが、私もかなり気に入っていたものでした。
しかし、その方には、早くも2ページ目でダメだしされ、私が散々苦労して書いた経営計画や資本政策などいわゆる数字編のところはほとんど読んでもらえなかったのです。
特に、売上もほとんど上がっていない段階で資金調達する際は、会社の将来性がポイントです。
その将来性を検討する上で判断材料になるのが
- 会社の技術力
- 商品やサービスの魅力
です。
けれども、もっと根本的なものとして「当社はこういう会社を目指します!」という会社の姿勢が問われます。
ここに賛同して「いいね!」と言ってもらえるか、どうか。
形式的な体裁よりもかなり重要なポイントです。
ところで、当時は、なぜビジネスモデルの記述がダメだしされたのか、正直よく分かりませんでした。
しかし、8年振りに読み返してみると、ダメだと言われた理由がよく分かります。
8年間で少しは成長できました。
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