高い目標はスイッチバック思考で達成する
高い目標はスイッチバック思考で達成する
目標が高ければ高いほど、障害が多いのが世の常。この時、プランAがダメならプランB、プランBでもダメならプランCをというように、次から次へと手を打っていく必要があります。その時、大事なのは、たとえ目先のやり方や方向性が違っているように見えても、確実に目標に近づいているかどうかを意識することです。
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
スイッチバックとは、険しい斜面を登坂・降坂するため、ある方向から概ね反対方向へと鋭角的に進行方向を転換するジグザグに敷かれた道路又は鉄道線路です。(Wikipediaより)
首都圏では箱根登山鉄道などで、スイッチバックを体験することができます。
前に進んでいたと思ったのに、途中から逆向きになって走り出すので、不思議な感覚になります。
スイッチバックの特徴は上りの場合、
進行方向は変わっても確実に上っていく
ということです。
つまり、進んでいる方向が今までとは正反対でも、目標地点に向けては着実に近づいています。
だから、一気に急勾配を駆け上がる時に比べると、多少余計に時間がかかるかもしれませんが、最後には必ず目的地に着きます。
鉄道などではあらかじめ「ここがスイッチバックのところ」だと分かっています。
このため、たとえ逆向きになっても、「なるほど、ここがスイッチバックのところだ」というのが分かって、その過程も楽しむことができます。
では、これが会社経営だったらどうでしょうか?
高い目標を掲げてスタートしても、一気に目標に向かって進めるとは限りません。
せっかく苦労して育てた社員が辞めてしまったり、銀行がなかなか融資のOKを出さなかったりと、当初計画通りに事が進まないのが普通です。
そして、多くの場合、ぶち当たった困難を言い訳にして、「あれさえなければできたのに」とぼやいて終わってしまいます。
でも、目標が高ければ高いほど、障害が多いのが世の常です。
そして、プランAがダメならプランB、プランBでもダメならプランCをというように、次から次へと手を打っていく必要があります。
その時、大事なのは、たとえ目先のやり方や方向性が違っているように見えても、確実に目標に近づいているかどうかを意識するということです。
- 売上を今の2倍にするために広告宣伝費を増やす
というのは、進んでいる方向の先に目標が見えるので、感覚的には分かりやすいと思います。
では、
- 辞めた社員のしりぬぐいをするために今までより仕事が増えて忙しくなった
という場合はどうでしょうか。
せっかく前に向けて進んでいたのになんとなく足を引っ張られて、後ろ向きになっているように感じるかもしれません。
でも、見方を変えれば、
今までの仕事のやり方を見直すことで、将来的にはより効率的な業務フローを構築する
機会だとすれば、売上を2倍にするためには避けては通れないプロセスとも考えられます。
たとえ、時間がかかっても、また、一瞬は反対方向に進んでいるように感じても、確実に最後まで上りきるスイッチバック思考。
逆風が吹いても、それは目標をクリアするために、必要な過程の一つとして捉え、目標はけっして諦めない。
期初に掲げた高い目標をクリアをするために、このスイッチバック思考を思い出していただければ嬉しく思います。
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