それはメインバンクではありません!
それはメインバンクではありません!
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
以前、銀行との借入交渉についてセミナーで話をさせていただいた際、
参加者からいただいたご質問の一つが、メインバンクについてでした。
いろいろと定義の仕方はありますが、メインバンクであるかどうか
という判断基準となるが、融資の残高です。
一般に横並び意識が強い金融機関は、他行との取引状況を常に気にしています。
業況の良い会社であれば、他行からの借入残高が増えていると、
「どうしてウチで借りてくれないんですか!」
資金繰りが厳しくなってサブ以下の取引銀行に相談に行くと、
「メインバンクはどうおっしゃっているのですか?」
このあたり、下手にへそを曲げられて資金調達に支障が出るとまずいので、
銀行と相談する際には
- 話をする内容
- 話をする順番
には、気を使います。
ところで、銀行の立場からすると、
あなたの会社を「取引先」として認識しているのは、
- 担当者がついている
- お金を貸している
- 定期的に業況説明がある(決算報告など)
のいずれかに当てはまります。
社長が「ウチのメインは三菱東京UFJで・・・」とおっしゃっていても、
単にお金の出し入れをやっているだけでは
銀行側はメインバンクとして認識していないことがあります。
この点、新規取引先の信用調査などで他の会社を調べる際にも要注意。
会社概要などに取引銀行として三井住友銀行、みずほ銀行、・・・
とメガバンクの名前が載っていても、そのこと自体は会社の信用力と関係ない
こともあるのです。
ちなみに、弊社の取引銀行はみずほ銀行と三菱東京UFJ銀行。
ただし、専任の担当者もいなければ、お金も借りておらず、
毎年両行に決算説明に行っている訳ではありません。
このため、弊社は設立以来ずっとメインバンクなしの状態が続いています。
銀行との交渉はいろいろと面倒ですが、もし、銀行取引の件で困っておられることや
疑問に思っておられることがありましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。
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