試算表を作る目的
試算表を作る目的
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
銀行からお金を借入する時、決算からしばらく時間が経っていると
「『試算表』を出して下さい」
と言われます。
例えば、3月決算の会社の場合、今の時期だと
「4~6月の試算表はありますか?」
と言われる可能性があります。
中小企業は四半期毎の業績開示を求められていませんが、上場会社では今週から2014年4~6月期の決算発表が本格化します。
情勢が目まぐるしく変化する中、
4ヵ月前のデータを基に判断する
のと、
前月までの過去データを基に判断する
のとではどちらがより正しい判断ができるか?
答えは言うまでもありませんね。
「基本的な資金繰りの試算表でさえも審査の際に、金融機関から要求されて初めて作成する中小企業も存在する」
これは2010年版中小企業白書の中にあった一節です。
4年経っても基本的な状況はあまり変わっていないのではないでしょうか。
資金調達は会社の活動の中での大事な項目の一つですが、資金調達をするから試算表を作り、資金調達をしないから試算表を作らないのは間違いです。
何のために毎月試算表を作るのか。
もし、あなたの会社が中小企業白書に記載のあった
金融機関から要求されて初めて試算表を作成する中小企業
に該当するのなら、ぜひ考え方を見直して下さい。
8月1日(金)14時から開催する
ですが、残り2席となりました。
業務提携契約専門の行政書士 遠藤祐二先生
とコラボで開催しているセミナーですが、年内の開催はこれが最後になります。
事業計画もお金が借りる時だけ作るのは間違い
であることついてお話させていただきます。
ところで、同じ2010年版中小企業白書には
「信頼性の高い事業計画や資金繰りの見通しを示すためには、経営者の志の高さや熱意も極めて大切であることはいうまでもないが、これに加えて現在の事業についての客観的な理解とそれに根ざした現実的な経営努力を示すことが不可欠である。これを可能とするためには、経営者自らが可能な限り正確に時宜を得て経営実態を把握している必要がある。」
とありました。
さすが、中小企業白書、異議なしです。
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