事業を本格的に始めるにあたってやるべきこと(その4)
事業を本格的に始めるにあたってやるべきこと(その4)
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
「これから事業を本格的に始めるにあたって何をしたらよいか」について考える際、
1.自分の生活基盤を確保するためにいくら必要なのかを把握する
2.自己資金を貯める
のがポイントであるという話をしてきました。
私が以前、起業家の勉強会に参加していた時、講師の先生が言われていたことは、「3年分ぐらいの生活費を貯めてから起業するのが理想です」
つまり、3年間まったく利益が上がらなくても大丈夫と言えるぐらいお金があればなんとかなるというご意見でした。
これには私も賛成です。
しかし、よほど計画的な人でもない限り、3年分の生活費をしっかり貯めてから起業するという人は、実際には少ないのが現状です。
では、少ない資金を有効活用するにはどうすればよいかですが、多くの起業家は「銀行から借入したい」と言われます。
この点、
- しっかりとした事業計画がある
- 生活費3年分とは言えないまでもある程度の自己資金がある
ケースだと創業融資を利用するというのも選択肢の一つです。
しかし、私がお薦めしているのは
まず支出を抑える工夫を徹底する
です。
例えば、事務所の家賃。
これはたとえ売上がゼロであっても、毎月かかる固定費です。
起業する際には、「都心のオフィス街に事務所を構えたい」「やっぱり個室と応接スペースがあった方がよい」と理想はどんどん膨らみます。
けれども、少ない資本でやるなら、「自宅を本社にして活動することはできないか?」「レンタルのフリースペースを活用できないか?」と、極力固定費を抑えてスタートした方がベターです。
売上は計画通り上がらなくても費用は計画通りきちんと出ていきます。
創業融資を利用される際にも、初期投資と固定費をどこまで切り詰めて検討したかで、借入した後の返済能力が違ってきます。
少ない資金を有効活用するには
初期投資と固定費を徹底的に見直す
ことがポイントです。
これって「そんなの当たり前じゃん」と思われたかもしれませんね。
しかし、起業する際には夢がどんどん広がっているので、意外と初期投資や固定費が膨らんでいる場合が少なくありません。
一度、客観的な第三者の目で見直すことが必要です。
一方で、そうは言っても、「お店を持ちたいので、その費用はどうしてもお金がかかる」「最低限ホームページぐらいは作らないと・・・」というケースがあります。
そこで、少ない資金を有効活用するために、必要な支出をできるだけ抑えて売上にもつなげる方法について次回お話します。
ヒントはわらしべ長者です。
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