縮小する市場で、売上を伸ばした独自戦略とは?
縮小する市場で、売上を伸ばした独自戦略とは?
経営者にとって大事なのは、会社にとってより成功確率の高い選択をすること。そして、その確率の高い、低いは常識をベースにした一般論ではなく、自分の会社という個別論で判断すべき項目です。
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
小さな市場を狙って、大きなシェアを取る。
弱者である中小企業の戦略としてよく言われています。
けれども、日本酒の獺祭で知られる旭酒造さんは、地元の山口ではなく、あえて大きな市場である東京をターゲットにして、売上を伸ばしました。
つまり、
大きな市場を狙って、小さなシェアを取る
ことで、きっかけを作り、日本全国へ、そして、世界へと市場を開拓されたのです。
旭酒造の桜井会長は「地元で売れなかったから」とおっしゃっておられましたが、結果的には、成功の法則と言われていることの逆を行くことで、成功されたのです。
「小さな市場を狙って、大きなシェアを取る」ということ自体、ある意味、売上を伸ばすために、大きな市場を狙うことに対するアンチテーゼです。
しかし、この「小さな市場を狙って、大きなシェアを取る」が、よく知られる原則になると、またその裏を行くやり方もありなのです。
経営戦略では、一般に言われている戦略も、自社にとって正しい戦略になるとは限りません。
また、知識やノウハウばかりいくら勉強しても、会社の業績が良くなるとは限りません。
一方、常識と言われるやり方と違う方法を採用しようとすると、専門家を含めて多くの人から、「そんなやり方ではダメだ!」と反対されます。
しかしながら、経営者にとって大事なのは
会社にとってより成功確率の高い選択をする
ことです。
そして、その確率の高い、低いは、一般論ではなく、自分の会社という個別論で判断すべき項目なのです。
日本酒という市場が縮小する中、シェアを伸ばした獺祭。
その背景には、同業他社からの非難や中傷があっても、けっして信念を曲げずに、自社にとってより確率の高い戦略を愚直に追い求めた力強さがあったように思います。
常識は昨日までの常識であって、その常識が今日正しいとは限りません。
常識にも常に疑問を持って対峙し、「この方法は会社にとって最善のものなのか?」を問いただす姿勢を続けましょう。
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