振り込め詐欺未遂を会社経営に活かす|キャッシュフロー経営実践講座

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振り込め詐欺未遂を会社経営に活かす

振り込め詐欺未遂を会社経営に活かす

致命傷となる失敗を避けるために、何か問題が起こった時には、「どういうことで感情が動いたのか」、「どんな情報が不足していたのか」をその都度検証して次に活かしましょう。

ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。

振り込め詐欺未遂を会社経営に活かす

今週、私の実家の方に振り込め詐欺の電話がありました。

「岩井〇〇さんのクレジットカードが不正に使われたので、ご連絡しました」と、丸井の経理部(?)から電話が母宛にあり、「全国銀行協会の方に電話してください!」との依頼があった模様です。


ちょっと知識があれば、百貨店の経理部からクレジットカードの不正利用の件で、個人に電話がかかってこないことは分かります。

また、個人のカードのことで、全国銀行協会がいちいち対応することはありません。

けれども、カードの不正利用という知らせを受けて気が動転したのか、母は指定された全国銀行協会の電話番号に電話してしまいました(汗)。


その電話の途中で、本人の銀行口座情報のことを聞きだそうとしたので、さすがに「これは、ちょっと変かも?」と気づき、いったん電話を切ったので、最終的に実害はありませんでした。

しかし、先方は実家の電話番号と住所と母の名前を知っていた模様であり、今後さらに注意をしたいと思います。


詐欺の場合、情報弱者を狙って、感情を揺さぶり、お金を騙し取ろうとします。

今回のケースは「息子がお金に困っている」というオレオレ詐欺ではありませんでしたが、誰しも自分名義のカードが不正に使われたと言われれば、気持ちが良いものではありません。

また、丸井や全国銀行協会など、信頼の置ける会社や組織の名前を語ると、無条件にそれだけで信用してしまう人もいます。


本来はこのような犯罪者がいなくなるのが理想です。

けれども、現実問題として、この手の悪い人がゼロになることはありません。

このため、我々としては、何らかの形で自衛する必要があります。


一方、会社経営においては、露骨な形で詐欺に合うのは少ないかもしれませんが、

  • 買った商品は思ったほど良くなかった
  • 提案されたサービスがあまり効果がなかった

というのは、よくある話です。


そして、結果的にはムダとなった商品やサービスにお金を払うと決断した時には

  • 何らかの形で感情が動いた
  • どこかの点で情報格差があった

が組み合わさっていることがほとんどです。

つまり、「この商品を買った方がいいかも・・・」という形で感情が動き、「多少分からないところもあるが、まぁ、いいか」と、妥協したポイントがあるのです。


会社経営を続けている以上、必ず失敗は起こります。

それゆえ、失敗を避けることはできませんが、致命傷となる失敗は絶対に避ける努力は不可欠です。


そのためには、

何か問題が起こった時に、「どういうことで感情が動いたのか」、「どんな情報が不足していたのか」をその都度検証して次に活かす

取り組みが必要です。


悪いことであれ、人は忘れる生き物です。

「鉄は熱いうちに打て」ではありませんが、「しまった!」と思った時に、すぐ対応するのか、そのまま放置するのかでは、長期的に大きな差が出ます。


冷静になって考えれば、正しく判断できる人も動揺してしまうと、間違った行動をしてしまうもの。

感情→思考→行動のプロセスを踏まえて、大きな失敗を未然に防ぎましょう。


社長の感情にアプローチして価値判断の基準を明らかにする「コアコンセプト・マーケティング」「こちら」をご覧ください。



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Tag: 振り込め詐欺 情報弱者 感情を揺さぶる 情報格差

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