好きを大事にして、創意工夫につなげる
好きを大事にして、創意工夫につなげる
社員一人ひとりが自分の趣味のように仕事にのめり込むことができたら、創意工夫も自然と出てきます。まさに「好きこそ物の上手なれ」。自社の商品が大好きなことが売れるためのベースです。
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
乗り鉄の私は電車の中から車窓を見ているのが好きです。
特に先頭車に乗った時は、運転席越しに見える前面展望を見るのが好きです。
この夏に乗った列車でも堪能することができました。
(動画の57秒過ぎからをご参照下さい。)
世の中、同じような趣味の人もおり、特にリゾート列車に乗ると、前の展望席に張り付いている鉄道ファンが必ず複数います(笑)。
そして、この前面展望を撮影した動画も数多くYouTubeにアップされており、「前面展望」で検索すると、いろいろな前面展望を無料で楽しめます。
さて、その前面展望の動画。
基本的にアングルなどはみんな一緒ですが、見ていると、仕上がりが微妙に違います。
撮影した動画をそのままアップしているものもあれば、停車する駅名などを字幕で説明しているものもあります。
また、マニアックなものになると、すれ違う電車について「特急 新宿行き 354M」というように列車の種別や行き先、列車番号まで入れて表示しているものもあります。
個人的には停車する駅名や通過する駅名ぐらいは字幕が入っているのが嬉しい気もします。
けれども、単に駅名だけを表示するにせよ、仮に1時間の動画でも、20~30回ぐらいはしかるべきタイミングで字幕を入れるという作業が発生します。
これは、撮影したものをそのままアップする時に比べると、かなりの手間です。
ましてや、列車本数の多い路線で、駅名に加えて、すれ違う列車名の情報まで入れるとなると、相当な時間がかかるのではないでしょうか。
前面展望の動画の場合は、鉄道ファンが自分の趣味として、自分の好みに応じて作っているので、どんなに手間ひまをかけようが、おそらくそれほど苦にはならないかと思います。
一方で、仕事の場合はどうでしょうか。
ベースになるものを
- そのまま出す
- ひと手間加えて出す
- ひと手間、ふた手間かけて出す
によって、受けての印象がずいぶん違います。
例えば、飲食店で注文された料理を出す場合、作った人とお客さんのところへ運ぶ人が違うケースがあります。
仮にお皿のふちにソースがついている場合に
- そのまま出す
- ひと手間加えて出す→ちゃんとソースをふき取る
かによって、美味しさが微妙に異なります。
また、使われている食材について説明する際
- ひと手間加えて出す→マニュアル通りにきちんと言う
- ひと手間、ふた手間かけて出す→通常の説明に加えて自分なりのコメントも添える
と、お客さんの食欲にも変化がおきます。
そして、私が最近よく感じるのは
その仕事が好きな人ほど、ひと手間もふた手間もかける
ということです。
そして、その好き感は必ず相手にも伝わります。
このことは、鉄道好きな人が面倒くさい字幕入れを自主的にやって動画をアップすることにも通じます。
もし、社員一人ひとりが自分の趣味のように仕事にのめり込むことができたら、創意工夫も自然とできてくるのではないでしょうか。
まさに「好きこそ物の上手なれ」。
自社の商品が大好きなことが売れるためのベースです。
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