会社の実力を数字で振り返る|キャッシュフロー経営実践講座

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会社の実力を数字で振り返る

会社の実力を数字で振り返る

ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。

会社の実力を数字で振り返る

女子W杯。

残念ながらなでしこジャパンは決勝戦では完敗でした。

でも、前回のドイツ大会、ロンドン五輪、そして、今回のカナダ大会と
3大会連続での決勝戦進出はお見事と言うしかありません。


FIFAランキングでも第4位。

まさに女子サッカー界でなでしこジャパンは自他ともに認める強豪国の一つです。


一方の男子サッカー。

先日始まったW杯ロシア大会での初戦で格下相手にまさかのドロー発進。

見ている人はかなりがっかりしたと思いますが、
その男子の最新FIFAランキングは50位。

女子と比べると数字が一桁違います。


もちろん、いろいろな要素が加味されるので、
必ずしもFIFAランキングの数字が正しい実力を反映しているとは限りません。

けれども、客観的に数字を見れば
W杯出場国32の中に入ること自体がスゴイことである一方、
予選リーグを突破してベスト16に入るのは奇跡的であるし、
ましてや決勝戦に進むのはよほどのことがない限り無理であると言えます。


しかし、テレビや新聞などマスコミの情報になんとなく接していると、

「日本がW杯に出られるのは当たり前だ」

と感じるし、出場したら出場したで、

「予選リーグは必ず突破できますよ!」

みたいな雰囲気が醸し出されます。


もちろん、個人的には女子だけでなく、男子サッカーも
毎回のように決勝戦に進んでほしいと思います。

一方で、冷静に考えれば誰でもすぐに分かる事実に目を背け、
なんとなく勢いに流されてしまうことにはすごく違和感を覚えます


まあこれがサッカーの話であれば、直接の関係者以外、
飲み会の話題の一つとして済むかもしれません。

けれども、これが会社の実力だったらどうでしょうか。


業界4位と業界50位の企業であれば、
同じ価格の商品ならほとんどお客さんは業界4位の商品を買います。

自己資本率20%の会社と債務超過の会社なら、銀行が融資するのは前者です。

また、納品までに1週間のサービスと1ヵ月かかるサービスの場合、
急ぎのお客さんは納期1週間の会社に発注します。


もちろん、業界50位の企業の商品と業界4位の商品の違いが
お客さんにしっかりと伝われば話は別です。

でも、多くの場合は業界4位と50位の実力差から目を背け、
頑張ればなんとかなるといった根性論に走ったり、
自分たちのやりたいようにやるという独善に陥ったりします。


売上高という数字であれ、利益率という数字であれ、

数字は数字として客観的に受け入れる

ことが出発点です。

そこをあやふやなままにして、勢いに流されるのは
結果的に労力と時間のムダになります。


日露戦争で奇跡的に大国ロシアに勝ったことが
その後の日本の進路を大きく間違える要因になったとも言われています。


過去の成功体験も冷静に振り返り、

会社の実力を数字で測った場合はどうなるのか

を定期的にチェックしましょう。


前期の過去最高益はたまたま円安に大きく振れたという
為替相場が主役だったということもあるではないでしょうか。

実力が備わらない中で、奇跡的に1回は勝つことはできても、
長く負け続けない状況を保つには真の実力が必要です。


お陰様で先週末で弊社もまる9年となりました。

クライアントさんの会社の価値を高める仕事を
なでしこジャパンのように粘り強く進めていきますので、
これからも引続きよろしくお願いします。


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Tag: 会社の実力 数字で振り返る 過去の成功体験

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