中小企業は小さく見せる
中小企業は小さく見せる
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
今年叔母が米寿を迎えることを知って何を贈ろうかとインターネットで検索していたら、米寿祝いの贈り物・プレゼント専門店なるものがあるのを知りました。
同じ会社が運営している姉妹サイトがあって、還暦祝い、古希祝い、喜寿祝い等の専門店があるので、会社全体としてはシニア向けのお祝いの贈り物・プレゼントを得意にしている模様です。
要は見せ方の問題ですが、
- シニア向けのお祝いを扱っている中の一つとして米寿祝いがある
のと、
- 米寿祝いだけに特化している
場合とでは最初に受けるインパクトが違いました。
経営者としては経営を安定させるために収益の柱を複数持ちたいというのはごくごく当たり前のことです。
でも、事業として実際にいろいろと手を広げることと、それをすべて外に見せることとは異なります。
特に売上が思ったよりも伸びていない状況下においては
「ウチはAもやっています」
「新しくBというサービスを始めました」
というように品揃えを多くして、
できるだけお客さんが興味を持ちそうなポイントを増やしたい
となる気持ちはよく分かります。
しかし、お客さんの側から見た時にAとBの関連性がよく分からないと、「この会社って何をやっている会社かよく分からん」ので、結果的には興味を失うことが多いのです。
私自身もよく経験していることですが、自分の中ではAとBは一つにつながっている状況であっても、第三者から見ると「なぜAとBの両方をやっているの???」とバラバラに見えて焦点がボケてしまう恐れがあります。
このため、私も以前は自分が持っているいろいろな資格を名刺に書いていたのですが、今は一切書いていません。
中小企業は大きく見せる必要はありません。
間口は狭い方が特徴がハッキリします。
そして、懐の深さや、奥行きの広さは、いったん自社のサービスを使ってもらってからでも充分に伝わります。
以前マーケティングの先生に教えてもらった戦略は
一点突破、全面展開
まずは、絞って小さい穴をこじあけることが最優先です。
今やっている仕事を絞るのはちょっと怖いかもしれません。
けれども、絞ると言っても今まで蓄積してきた分は必ず使えるシーンがあります。
だから、実際には絞り込んで捨ててしまうというよりは、いったん脇に置いておくという方が実態に近い気がします。
夏に向けて身体も仕事もきっちり絞っていきましょう。私もより一層絞り込んでいきます。
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