堅めの事業計画書とは?|キャッシュフロー経営実践講座

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堅めの事業計画書とは?

堅めの事業計画書とは?

ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。

事業計画書は会社にとって堅めの計画で作りましょう。

「やっぱり2年は長いので、今回は期間1年でお願いします。」

銀行で融資を担当している時、こう言って融資の期間を短くしたことがあります。

特に業績が今一つで返済面に不安がある先や
貸出金の金額が増えて担保不足となる場合などによく使ったフレーズです。


会社がお金を借入する際の事業計画書はより堅めに作る
ことがお薦めですが、堅めに出した事業計画書では融資のOKが出ない
という場合があります。


例えば、1,000万円を借入する際に
会社が作った計画では50万円×20回で返済が妥当な数字であっても、
銀行からは100万円×10回で返済するよう求められるという場合。


銀行にとっては返済が早くなるので、より「堅めの」事業計画書になりますが、
会社にとっては返済のペースが早まるので、より「緩めの」事業計画書になります。


この場合、多くの中小企業では、
「そうは言ってもお金が足りないので、銀行の言う返済条件で借ります。」と、
会社にとって「緩めの」事業計画書を承認するいう状況に陥っています。


事業計画書は誰が見るかによって評価が変わるのですが、
「堅めの事業計画書を好む」と言われる銀行の言う通りにすることで、
結果的に会社が「緩めの事業計画書を承認する」というややこしいことが
実際にはよく起きています。

 
会社がお金を借入する際の事業計画書はより堅めに作ると言う場合は、
あくまで会社にとっての「堅め」です。


当面の資金繰りとの関係で、どうしても銀行にとって「堅めの」事業計画書で
借入せざるを得ない場合、

  • 予定の売上をより確実にする方策は?
  • 売掛金の回収がずれ込んだ場合、他に返済原資はあるか?
  • すぐに現金化できる資産の時価は?
  • まだ削減可能な経費はどれか?  etc.

を、一度見直しすることが大事です。


あくまで、
借りたい時が借入する時ではなく、返せる時が借入する時期である
ことをお忘れなきように。


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