経営者に苦言を呈する人を会議に参加させる
経営者に苦言を呈する人を会議に参加させる
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
映画「清須会議」で織田家の後継者を決めたのは、柴田勝家、丹羽長秀、池田恒興、そして、羽柴秀吉の四人の宿老たちです。
宿老の一人であった滝川一益は北条家との戦が長引いて間に合わず、後継者の候補であった織田信長の次男信雄と三男信孝は、会議の直前になって参加者から外されます。
これらの人選が微妙に絡み合って結論が出される訳ですが、会議の参加者によって会議の結論は大きく変わります。
特に株主総会や取締役会など、会社の方向性を決める会議においては、誰が参加し、誰が参加しないかで結果が180度変わります。
この点、中小企業のオーナー経営の場合、株主=経営者、取締役=経営者が選んだ人物なので、結果が最初から分かっており会議が形骸化することも少なくありません。
しかし、会社がある程度大きくなってくると、経営者の決断が正しいとは限らないと言えます。
もちろん、経営者としては、自分の首がとぶような状況や自分の意見に真っ向から反対される事態は避けたいところです。
けれども、会社が長く事業を続けていくためには
会議の参加者の中にあえて経営者に苦言を呈する人がいるか
というのは大事な要素です。
決めることだけが目的であれば頭数を揃えることで足ります。
一方で、結論をより意義深いものにするには反対する人も取り入れて話し合うことが必要です。
会議の参加者は単に人数合わせになっていないか。
結論ありきの形式的な会議は時間のムダです。
次回は、会議の記録について考えます。
ところで、最近の国会の動きを見ていると、「結局大事なのは頭数だけなのか」という気にさせられるのが残念です。
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