資金繰り表から強い動機がにじみ出る|キャッシュフロー経営実践講座

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資金繰り表から強い動機がにじみ出る

資金繰り表から強い動機がにじみ出る

ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。

資金繰り表から強い動機がにじみ出る

「2,000万円出しましたよ」

飲食店関連のコンサルタントをやっておられるA社長。

飲食店を開業されるクライアントさん向けに、お店のメニューから内装、オペレーションに至るまで総合的なご支援をされています。


ある時、初めて飲食店を開業するBさんが来られ、「周囲のお店はこのようなメニューで平均単価は3,500円ほどです。」「競合するC店の売上はこれぐらいです。」「出店予定地の昼間の人口は・・・」という詳細な資料を見せられたそうです。

Bさんは、自分の足でがかき集めた詳細な情報を基に、「だから、ここにお店を出したいんです!」「これなら必ず上手くいきます!」と主張、「でも、少しお金が・・・」という相談だったそうです。


Aさんの会社は出店にあたってお金を出すことはあまりないらしいのですが、「ここまで熱心に調べあげ、綿密な計画を立てているBさんなら大丈夫だ」ということで、Bさんの出店資金として2,000万円を出しました。


「成功の7プロセス」の第七は、強い動機です。


資金繰り表は要約するとA41枚の紙切れ。

けれども、それを作るにあたって、単に適当な数字を並べたものなのか、いろいろと精査した上で作ったものなのかは、ちょっと質問すればすぐに分かります。


「来月の売上高の入金は300万円です」という時に、「何が何でも達成するぞ」という強い動機が感じられるのか、「帳尻を合わせるためにはこれくらい売上がないと・・・」という意図が透けて見えるのか。

たとえ同じ数字が並んでいたとしても、見る人が見れば分かります

やはり、「どうしてもこのビジネスをやりたい」という強い動機がある時は自然と数字ににじみ出てくるものなのです。


A41枚の資金繰り表にどれだけ自身の強い動機を盛り込めるか。

単に熱いだけではダメで、冷静に数字を作る努力をどこまで重ねられるかにかかっています。


次回は、「成功の7プロセス」と資金繰り表のまとめです。


ところで、Bさんの場合は運よく2,000万円を出してもらって開業できましたが、普通、創業時に銀行からお金を借りる場合は自己資金が総所要資金の三分の一必要です。

例えば、全部で1,500万円のお金がいる場合、500万円を自己資金として用意することが最低クリアすべき条件なのです。

銀行の場合、「本当にそのビジネスをやりたいのなら、その準備としてお金を貯めているでしょ?」という見方をします。


起業準備中の方で、自分のやりたいことを非常に熱心に語るけれど、お金はほとんどありませんという方がおられますが、銀行からは「ウザい」と思われます。

強い動機も空回りしないよう注意が必要です。


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Tag: 資金繰り表 強い動機 自己資金

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