資金繰り表の表面的な目標と本当の目標
資金繰り表の表面的な目標と本当の目標
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
銀行でお金を借入する際、必ず聞かれるのが、なぜお金が必要なのかということ。
すなわち、資金使途=お金の使いみちです。
・原材料の仕入れに使う
・新しい機械を導入する
など、資金使途は様々ですが、なぜお金を必要なのかがはっきりしないと銀行は融資をしてくれません。
一方で、借りたお金は返さなければならないので、
・仕入れた原材料はどういう商品になるのか
・新しい機械を導入すると売上はどうなるのか
をきちんと示す必要があります。
「成功の7プロセス」の第五は表面的な目標、そして、第六は、本当の目標です。
先の例で言えば、
新しい機械を導入する=表面的な目標
売上を20%アップするために新しい機械を導入する=本当の目標
です。
資金繰り表を作ると、いつ、いくらのお金が必要になるのかはすぐ分かります。
しかし、もし、今月末に3,000万円借りられたら、その後どうなるのかは、いろいろな要素を勘案しなければならないので、簡単には分かりません。
この点は、資金繰り表を作成する上で一番難しい点です。
けれども、
3,000万円借入する
↓
新しい機械を導入する
↓
新製品を作って売上が20%アップする
というストーリーを数字として資金繰り表で展開できれば、銀行員も、「それならば・・・」と融資に前向きになります。
表面的な目標に留まらずに本当の目標をきちんと資金繰り表で示せるか。
半沢直樹を説得するためにも、ぜひ意識して取組んでいただければと思います。
次回は、「成功の7プロセス」の最後第七を検証します。
ちなみに、表面的な目標=運転資金、本当の目標=株への投資資金
というように、資金使途を偽ってお金を借りると二度とその銀行からお金を借りられなくなるので、ご注意を!
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