借入金と保証人はセットメニュー?
借入金と保証人はセットメニュー?
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
事務所の近くにある洋食屋さん。
ハンバーグ定食を注文すると、メインのハンバーグの他に、ご飯、味噌汁、サラダ、野菜ジュースがセットでついてきます。
ランチ時は私を含めてほとんどの人が定食セットを注文します。
このため、「これで」とメニューの写真を指差して注文すると、ほぼ100%の割合で、ご飯、味噌汁、サラダ、野菜ジュースがついてきます。
ところで、銀行から借入する際、中小企業の場合には、代表者を連帯保証人にするケースがほとんどです。
私も14年5ヵ月の間に何千件に及ぶ融資案件を書きましたが、上場会社への融資や保証人不要の保証協会付き融資などを除けば、当たり前のように代表者を連帯保証人に徴求していました。
ランチタイムにハンバーグの注文をしたら、ご飯、味噌汁、サラダ、野菜ジュースが当然ついてくると思っているのと同じぐらい
軽い感じだったのです。
けれども、銀行を退職して企業の資金調達のお手伝いをするようになってから、経営者は借入金の連帯保証人になることに対してすごく抵抗感があることに気づきました。
上場企業の社長さんが「上場して一番嬉しかったことは?」という質問に対して、「銀行の借入金の個人保証が外れたことです!」と答えられている記事を読んだことがあります。
この気持ちは、銀行員の時にはよく分かりませんでした。
けれども、会社を経営する立場になった今ではよく理解できます。
銀行員にとっては常識だけれど一般の人にとっては非常識の典型例の一つが保証人です。
会社に対してお金を貸す際に、銀行員は代表者を連帯保証人にするのは当たり前という感覚を持っています。
一般的に中小企業の場合は会社と経営者を一体としてみるのが普通です。
このため、会社の業況が今一つだけれど代表者は多くの資産を持っているという場合、代表者を連帯保証人にしないと融資のOKが出づらいという現状はあります。
しかし、中には、銀行と粘り強く交渉することで、中小企業でも連帯保証人なしで銀行から借入できているケースもあるのです。
けっして低いハードルではありませんが、業況や資金繰りの見通しに自信があり、個人で保証人になるのは納得がいかない経営者は保証人について銀行と交渉するのも一策です。
ところで、先の洋食屋さん。
メニューをよく見ると、ハンバーグは単品で750円ですが、セットにすると、+250円と写真の横に書いてあります。
けれども、先日はひさしぶりに行ったので、すっかり750円で注文したつもりになっていました。
このため、最後、精算の時にお店のおねえさんから「1,000円です」と言われて一瞬焦りました(苦笑)。
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