明快なビジョンの力で人を引き寄せる
明快なビジョンの力で人を引き寄せる
新設されたインターネット専業銀行。当時は、けっして経営基盤が盤石だった訳ではないものの、優秀でユニークな人がたくさん集まり、給料水準が下がっても、皆が一所懸命頑張っていたのは、明快な「ビジョン」があったからです。
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
駅の改札を携帯電話でタッチして通り抜ける。
都心の駅では見慣れた光景です。
けれども、今から13年前。
まだカード式のSuicaが世に出る前の時代、私はあるビデオでこの光景を見ました。
「携帯電話をお財布に!」
私が楽天銀行(当時のイーバンク銀行)の入社面接の際、経営者の方から説明されたフレーズです。
決済業務を中心とするインターネット専業銀行を作る
という設立趣旨に大いなる可能性を感じて私は転職を決めました。
実際には、決済業務だけで確実な収益を上げるというのはなかなか困難を伴いました。
けれども、少なくとも私が転職した際には、決済業務を中心とするインターネット専業銀行を作るという明快な「ビジョン」があったのです。
今は楽天の子会社になってしまいましたが、当時はジャパンネット銀行やソニー銀行と違って、新設されたインターネット専業銀行の中では唯一の独立系。
けっして経営基盤が盤石だった訳ではありません。
けれども、優秀でユニークな人たちがたくさん集まっていました。
しかも、当時はまだ創業期だったこともあり、前職よりも給料水準が下がった人がほとんど。それでも、皆が一所懸命頑張っていたのは、やはり、
明快な「ビジョン」
があったからだと私は思っています。
この点、今は、ワクワクするような明快な「ビジョン」を持った会社が少なくなった気がします。
やはり、日経新聞が指摘しているようにリスクを取って成長を目指す、革新的な経営者が減っているのかもしれませんね。
ところで、2000年に創業者が楽天銀行の前身となる銀行設立準備会社を設立した時、私の今の年齢よりも上でした。
最近、当時一緒に働いていた仲間で、今は経営者になっている友人と会った際、「Mさんって、実はスゴイ人だったかも!?」という話で大いに盛り上がりました。
またお会いする機会があったら、当時の心境について聞いてみたい気がします。
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