クロネコヤマト躍進の秘密
クロネコヤマト躍進の秘密
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
「気概のある経営者は、世の中に数多くいます。でも、小倉さんが特にすごいのは、その背景に、1円1銭に至るシミュレーションが伴っていたことです。」
今年から購読を始めた雑誌「日経トップリーダー」。
今月号の特集は、宅急便の生みの親、小倉昌男さんでした。
冒頭の文章はジャーナリストの櫻井よしこさんが、小倉さんとの思い出について書かれたものです。
櫻井さんは、「あそこまで明晰に『数字』を語れるリーダーを、私は後にも先にも知りません。」とまでおっしゃっています。
今では当たり前のように使っている宅急便。
けれども1976年にクロネコヤマトの宅急便が始まった時は、まったくの新規ビジネスでした。
当然のことながら社内でも反対の声が多かったようです。
しかし、小倉さんは、「サービスが先、利益は後」という高い志と「深く考え、やさしく伝える」という高い技術で全社一丸になって新規事業に立ち向かわせたのです。
一般に、事業計画というと、銀行や投資家に会社を説明し、理解してもらうための資料というイメージがあります。
このため、
- お金が足りなくなってきた
- 新規事業を立ち上げるのに銀行から借入したい
ということをきっかけに慌てて事業計画を作り始めることが少なくありません。
この場合、外面は良くても、地に足のついた事業計画ではないため、運よくお金を調達できても、計画通りにはなかなか進まないことが多いのです。
小倉さんは
- 荷物の単価がいくら
↓ - 地域の人口構成はこうだ
↓ - 拠点を何ヵ所設ければ、1日平均何個の集荷が見込める
↓ - 経費をこう設定するといくらの収益が見込める
と論理的に詰めっていったので、社員の人も、「もしかしたらできるんじゃないの」と納得してついていったそうです。
はたして、あなた会社の事業計画は社員の人も納得してついていくものになっているでしょうか?
4月6日に開催するセミナー
「20年ビジネスを続けるための事業計画と業務提携契約セミナー」
で、私の持ち時間は90分。
小倉さんを見習って、「深く考え、やさしく伝える」事業計画のポイントを中心にお話したいと思います。
ところで、先日我が家に宅急便を届けてくれたヤマト運輸のドライバーさんは佐川男子ばりの方でした。
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