お金を寝かさない|キャッシュフロー経営実践講座

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お金を寝かさない

お金を寝かさない

ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。

お金を寝かさない

私が最初に転職した先は今の楽天銀行。

だだ、まだ当時は銀行免許を取る前の状況で、「日本電子決済企画株式会社」というやたらと漢字の多い名前の会社でした。


銀行の設立準備会社ということで、私のような銀行出身者が多かったのですが、中には、商社、証券会社、メーカーなどいろいろな業種・業界の方がおられました。


銀行の場合は、借入申込みのあった会社に対して、「いかにケチをつけるか」が仕事みたいなところもあり、どちかと言えば、保守的な人が多い気がします。


しかし、例えば、商社出身の人は常に「いかにして儲けるか」という発想で行動されます。

このため、社会人になって初めて異業種の人と一緒になって仕事をしたことは、日々新たな発見があり、たいへん良い経験になりました。


さて、「手元の資金」がある程度確保されている場合、銀行員は、「いい会社ですね!」という評価をします。

一方、証券会社の人が手元の現預金が貯まっている会社を見ると、「どうしてお金を有効活用しないのか?」という見方をします。


また、投資家やファンドなどは、現預金だけ溜め込んで、一向に業績が上がらない会社に対しては、「お金を有効活用しろ!」という要求を突きつけてきます。


経営者の立場に立って、資金繰りのことを考えると、

「できるだけ手元のお金を確保しよう」

ということに重点を置きがちです。


特に慎重派の経営者の方に見られる傾向として、

お金を貯めることにこだわりすぎて、やるべき事業への先行投資ができていない

ことがあります。


この場合、お金の減り方が少ないという点ではOKなのですが、中長期的に見た時に、会社としてのノウハウが貯まっていないというケースも・・・。


そして、最悪なのが、

ノウハウが貯まらないまま売上が上がらない
 ↓
支出をさらに抑えるものの、徐々にお金が減っていく
 ↓
資金的に追い込まれた状態
 ↓
偶然見かけた上手なセールストークに飛びついてお金を使う
 ↓
失敗してさらに窮地に

というパターンです。


中小企業の経営者の場合、経営者=オーナーであることが多いので、株主から文句を言われるというケースは少ないと思います。

ただし、時々は株主の見方に立って、「会社の経営資源であるお金を寝かせていないか?」という点で自社の数字を見ることも大切です。


キャッシュ「フロー」経営と言いつつ、キャッシュ「ストック」経営になっていないかどうか

長く事業を続けていくには欠かせない視点です。


先日、参加した勉強会で講師の先生がおっしゃっていたことは、

「失敗するならできるだけ早い方がいい」


大きな失敗を防ぐには、小さい失敗の積み重ねなのかもしれませんね。


関連動画「超キャッシュフロー経営のススメ」はこちらです。

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Tag: お金の回転 お金を寝かせる キャッシュフロー経営

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