1,000円で大きく差が出た2人の社長
1,000円で大きく差が出た2人の社長
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
先日お会いしたA社長。
20代で起業され、既に10年以上会社を経営しておられる若手経営者ですが、創業してから数年は「資金繰りが厳しかった」とお話されていました。
一時期、税金や社会保険料の支払もままならないくらいお金が逼迫したそうです。
その時、A社長がやったのは、
事業計画書を持って税務署と社会保険庁に行き、頭を下げて支払額の減額を依頼した
ということ。
「今はこれしか払えません」と数字を見せながら粘り強く交渉し、毎月1,000円の分割払いに変えました。
一方のB社長。
高級外車を乗り回し、長野県に別荘を持つほど羽振りが良かったのですが、ある時から資金繰りが急速に悪化しました。
そして、先のA社長と同じく、税金や社会保険料の支払も滞る事態に。
しかし、A社長が延滞が発生する前に税務署等に駆け込んでいったの対し、B社長は支払をそのまま放置。
しかも、しばらく経って税務署から問合せの連絡があっても、「そのうちになんとか・・・」と適当な回答を繰り返すか、時には居留守を使って電話にすら出ないこともありました。
その後、2人の社長はどうなったか。
A社長の会社は業績を持ち直し、税金の延滞税も払い終え、今期中には累積赤字も一掃できる見込みです。
一方のB社長。
別会社を設立し、事業の建て直しを図っていたようですが、やはり上手くいかなかった模様。
高級外車を手放し、ご自慢だった別荘も競売にかけられたという噂は耳にしましたが、今では音信不通です。
このA社長とB社長の違い。
これは同じような状況になった時に、行動したか、どうかの差です。
B社長もいくら資金繰りが厳しいとは言え、毎月1,000円は払えたはずです。
それをA社長は実行し、B社長は実行しなかった・・・。
行動しない、実行できない理由はいろいろあるかと思いますが、最低限やるべきことはやるというのが、やはり大切ですね。
★下記のフォームにお名前とメールアドレスをご登録いただければ、最新発行分より「超キャッシュフロー経営通信」【UCF】をお送りさせていただきます。ぜひご登録下さい。